整骨院・鍼灸院・整体院など治療院のレイアウトを考える手順
開業するテナントが決まったら、治療院の居抜き物件でないかぎり内装工事が必要になると思います。内装工事を行うには図面が必ず必要になり、これがないと完成の目標が立てられません。
設計図を完成させるために打ち合わせを重ねていくわけですが、思うようなレイアウトにならない、イメージと随分違うということもあるのではないでしょうか?
こんな場合は、自分が持っているイメージを具体的にするとスムーズになります。
基本的に整骨院・整体院・鍼灸院など治療院のレイアウトを作るプロセスは同じなので、自分の持っているレイアウトイメージを具体的にする手順をご紹介します。
ステップ①:テナントの写真をたくさん撮っておく
テナントの中がよくわかるように部屋の四隅から写真を撮影しておくと便利です。家で写真を見ながらイメージすることができます。
ポイントは、全体が見渡せる4方向からの写真です。
思い出しながら考えても、記憶には限界がありますし、写真を見ながらレイアウトを考えているとコンセプトの閃きを得られるかもしれません。
ステップ②:おおまかな寸法を図っておく
写真の撮影が終わったら、テナントの形状がわかる不動産資料か手書きで箱を書いて寸法を書きこんでいきましょう。
寸法がわかっていると、ベッドが何台入るのか、トイレやスタッフルームなどを配置していくときに現実的なレイアウトに近づくことができます。
手書きの図面が完成したら、どんどん配置してみましょう。
ここでは寸法が正確でなくても問題ありません。イメージを設計者に伝えることが目的ですので、実寸で無理があった場合は変更すればいいのです。
配置すべきものりすと
・受付カウンター
・下駄箱
・カルテ収納
・待合スペース
・医療機器(干渉波、低周波、ウォーターベッドなど)
・施術ベッド
・トイレと手洗い
・スタッフルーム(洗濯機置き場)
・ウォーターサーバー
ステップ③:妄想してみましょう
レイアウトが出来上がったら、開業した後をイメージしてみてください。
・新患さんが5人立て続けに入ってきても、動線は守れそうですか?
・午前中だけで20人の患者さんは診れそうですか?
・スタッフは将来的に何人で可動したいでしょうか?
さあ、目を閉じてイメージしてみて下さい。
必要なベッド数の確保と医療機器にレイアウトは運営するうえで大切なポイントです。治療院の経営は、患者さんの数に比例します。
ベッドが少ないと施術できる数が減りますし、閑散としたイメージも良くありません。反対にレイアウトがきつきつの状態では動きづらく、狭苦しいイメージを持たれます。
将来も念頭に置いた理想にレイアウトを目指しましょう。
まとめ
テナントの形状と立地は変えることができないものです。レイアウトは後々でも変化が可能です。
難しく考えず、①から③のstepでイメージしたレイアウトが今のベストならOKです。次に考えるべきは、仕上げ材とインテリアでコンセプトに合った雰囲気を考えていきましょう。